元スタジオジブリのアニメーターで、現在アニメーションスタジオの「スタジオコロリド」の新井陽次郎(あらいようじろう)監督が表紙を手がけた道徳の教科書が話題になっている模様。
道徳の教科書は三村図書の平成30年度版から
新井監督が描いたキャラクターが表紙になっている道徳の教科書は、学校の教科書を出版している三村図書の道徳の教科書です。平成30年度(2018年度)から、この教科書を使う小学校が出てくるということになりますね。
道徳の教科書の編集方針は「みんな生きてる みんなで生きてる」とのこと。生命の尊さや命の大切さを、自分の命の大切さを思えるような道徳の教科書になっているとのこと。
また、教科書を出版している三村図書の公式ホームページでは、小学校1年生から6年生まで6種類の道徳の教科書を出版。各学年事にそれぞれ違った表紙になっており、新井監督の絵が楽しめる仕様に。
ネット上では一足先に公民館などで、この表紙の道徳の教科書を見かけてびっくりした人も少なくないとか。爽やかさがあり、淡い水彩画タッチが特徴的なイラストで、今までの教科書とは思えないほどの斬新さにびっくりしたという声も。
ちなみに、新井監督は道徳の教科書の他にも、最近に小学4年生の時に行わるようになった「2分の1成人式」の小説の表紙も手がけています。発売は2015年9月。こちらは講談社が出版。
なお、教科書以外でもここ数年で話題になったパズドラやマルコメ味噌のアニメーションのCMも、スタジオコロリドが手がけています。
道徳の教科書を見たときに、なんとなくパズドラのCMっぽいなと感じたのは、どちらの作品も新井監督がキャラデザ等で関わっていたからだったんですね。
なお、マクドナルドの「未来のワタシ」編のアニメーションCMも、同じくスタジオコロリドが手がけた作品。京都や東京、北海道などの地域ごとに登場人物が使う言葉が違っていて、なかなか工夫しているなぁ…と感じたCMでした。最近度々見かける淡い印象が印象の企業CMは、どれもスタジオコロリドの作品だったんですね。
ちなみに、中の人が小学生のときは、道徳の時間は「心のノート」なるものを読んだ記憶がありますが、中身は全然記憶に残ってませんね…。アニメ調の絵もなかったですし…。
…ところで、英語の「エレン・ベーカー」先生を忘れていませんか?
教科書ネタに絡めてですが、だいたい今から1年前の2016年4月。中学校の英語教科書「NEW HORIZON(ニューホライズン)」に登場した、金髪碧眼の英語教師「エレン・ベーカー」先生が話題になっていましたね。キャラクターデザインを手がけたのはイラストレーターの電柱棒氏。
教科書らしからぬアニメ調のイラストで、可愛い、萌えキャラだと話題に。当然絵師さん達により、ピクシブで様々なエレン先生のイラストが沢山アップされていたのが懐かしいです。エレンつながりで、「進撃の巨人」のエレンとのパロディイラストも沢山アップされていた記憶が。NEW HORIZONと言えばグリーン先生世代だった中の人、今の中学生がすこし羨ましい(´・ω・`)
デザインコンセプトも「年上だけれども楽しむ時は子供たちと同じ目線になってくれるお姉さん」 や「より親しみを感じてもらうため教師然とした大人というよりも、友達感覚のお姉さんというイメージを大事にした」と、最近のアニメによくある先生キャラになっており、純粋に羨ましい次第…いや、先生キャラに限らず、年上・お姉さんキャラとしてもちゃんとポイントを抑えている気が。
ただし、エレン先生が登場するのは中学1年のNEW HORIZONの教科書がメイン。中学2年では主人公たちが海外留学に出ているという設定なので登場せず、中学3年ではチラっとしか登場しないとのこと。
現在もエレン先生は続投中。2019年に教科書が改訂されるまで登場し続ける予定。
今後も、アニメやマンガ、ラノベで活躍されているアニメーターやイラストレーターの方が、学校の教科書に正式に載る機会が増えていくとなると、遥か昔に学校を卒業している身であっても、なんだか嬉しくなりますね。